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竹製フルート(No.15~22) F 管 |
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竹製フルート(No.15~22) F管 |
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No.15・No.16 (F管) |
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■ 節(ふし)側に歌口を設けたオープンタイプ(管尻穴無し)のフルートで、歌口側より管尻側の内径が大きくなっています。 |
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管の内径は管尻側で約φ18mm、歌口側は約φ17mm(推定)です。先ずは、歌口を節寄りの適当な位置に開け、管尻側の長さを少しずつ修正しながら主音(F4)のピッチを合わせたところ、以下の寸法(ベースサイズ)となりました。 |
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No.15 |
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No.16 |
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フルート適正サイズの予想では、反射板(節壁)~管尻間の予想寸法を F4≒448mmとしていますが、この場合は若干長めとなっています。歌口側の管内径が管尻側に比べて細いことや、歌口~反射板位置の違い等によるものと考えます。 |
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しかし、反射板~管尻間の寸法に差があるにもかかわらず、双方の管尻~歌口間の距離が殆ど同じような寸法になっており、これから推測すると反射板の位置は余りピッチに反映されないようです。即ち、音質等を考慮しない場合、フルート形状の主音(最低音)を支配するのは、`管尻~歌口間の距離´であると再認識しました。 |
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このタイプのものは、管尻側の長さを調節することにより、主音(最低音)のピッチを合わせることができる為、ベースサイズ作成時の主音の見極めが比較的容易かと思われます。 |
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以下は、今回設定したベースサイズ(上の2図面)を基にして、フルート指穴位置計算表で各指穴位置を算出したものです。(内径寸法は平均値を入力) |
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算出された指穴位置をベースサイズ表面にプロットしてから、予想指穴径より若干小さめのドリルで穴開け加工を行います。 |
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チューニングのプロセスを経て、予想指穴径値と修正後の値を比較した結果、各指穴径は下の表()の値(赤枠)となりました。 管の形状が末広がりになっている為、ピッチ修正後の管尻側に近いほど指穴径が予想値より大きくなっています。 |
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竹製フルート(No.15) |
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竹製フルート(No.16) |
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No.15と16は、共にオープンタイプフルートで形状も殆ど同じですが、歌口~反射板間の寸法値に違いが有ります。 |
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このサイトのベースサイズの設定( 歌口の加工)では、歌口中心~反射板間の距離をフルート内径の2/3程度の値とするようガイダンスしていますが、やはり双方を比べるとパフォーマンスは、No.16の方が良さそうです。 |
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No.17~No.22 (F管) |
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■ このサイトで紹介している竹製フルートの基本形状である「管尻穴有りタイプ」にて作成しました。 |
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【各フルートのベースサイズ】 |
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No.17 |
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No.18 |
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No.19 |
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No.20 |
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No.21 |
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No.22 |
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これらのベースサイズでは、主音(F4)の基準ピッチ(349.228Hz/440HzCALIB)より若干低めにチューニングされていますが、使用した竹材毎に内外径や肉厚、或いは、管テーパーの程度、管尻側の形状等々諸条件が違う為、同タイプのFスケールフルートで有っても、各部位の寸法が多少違って作成されています。 |
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以下の図は、今回設定したベースサイズ(上の6図面)に基に、フルート指穴位置計算表で各指穴位置を算出したものです。(内径寸法は平均値を入力) |
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算出された指穴位置をベースサイズ表面にプロットしてから、予想指穴径より若干小さめのドリルで穴開け加工を行います。 |
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チューニングのプロセスを経て、予想指穴径値と修正後の値を比較した結果、各指穴径は下の表()の値(赤枠)となりました。 |
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尚、管尻側の切断位置が、基準より長くなったものについては、指穴位置プロット時に、それぞれの増加分(2~8mm)を算出値に加算しています。 |
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【各フルートの指穴位置計算値と指穴径の修正値】 |
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竹製フルート(No.17) |
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竹製フルート(No.18) |
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竹製フルート(No.19) |
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竹製フルート(No.20) |
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竹製フルート(No.21) |
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竹製フルート(No.22) |
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材料は、何れもスオウチク(蘇方竹)です。但し、No.17のみホウライチク(蓬莱竹)を使用した為、肉厚が有り、これのみが歌口側寄りの指穴径に修正しろが多いように思われます。 |
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予想指穴径値と、修正後の値を比較すると大きな差異は見受けられない為、この場合、指穴位置計算表の設定は概ね上手く機能しているようです。 |
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指穴径の修正プロセスは、主に半丸ヤスリ等を使用しており、指穴径の形状が真円でない場合や、管内径側の随所に大小の面取りを施して有る場合が有ります。従って、これら計測値には、主観的な要素が含まれているかも知れませんができる限り正確な測定を心掛けるようにしました。 |
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尚、管尻穴径は、どれも予想より若干小さめになっていますが、これはベースサイズ作成時のリスク(主音ピッチの高過ぎ)を避ける為、小さめの穴径からスタートする為で、この際、指穴径計算表の管径比率を現在の64%から60%に修正した方が良いかも知れません。 |
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