指穴開け位置の図面について
最初に下図のような簡易CADソフトで作成した指穴位置図面を用意します。
2次元CADソフト/お薦め)←2018.11現在でのリンク確認済み
CAD図面作成例
パソコンによるCAD操作が苦手な方は、手書きの図面でも構いませんが、指穴位置のクロス・ターゲットを出来る限り正確にプロットします。
プリントアウトしたCAD図面の裏面側から、中心線(透けて見える)に合わせて、必要な長さの両面テープを貼り付けた後、予め図示されたガイド線に合わせて幅20mm位で長さ方向をカットします。表面用と裏面用2種の図面が必要で、共に管尻側端面は基準線上でカットします。尚、作図例のような管尻が長いデザインの場合は、基準線位置を増加分だけ右方向にシフトさせたダミーの基準線上でカットするようにします。
以下のように、ベースサイズ確認後の管体表面に、先ずマスキングテープ(紙テープ)を貼り、その上から指穴位置図面を両面テープで固定します。既に加工済みである歌口中心と管尻穴の中心を結ぶライン上に指穴が一直線上に並ぶよう正確に図面を貼り付けます。裏穴用の図面も同じ方法にて貼り付けて下さい。
穴開け位置図面の貼り付け
両面テープは穴開け時の割れや、エッジ部のバリ防止となります。又、マスキングテープは、穴開け後の両面テープを簡単に剥がすことが出来ます。
木工錐(きり)で、図面上のクロス・ターゲットに合わせて正確な位置に揉み込みを行い、さらにドリル(φ1.5~2.0mm)でガイド穴(貫通)を開けておきます。
電動ドリル・ドライバーを使用して下穴加工を行いますが、金属加工用のドリル刃は振動によりヒビ割れや指穴エッジ部の表皮剥がれの懸念がある為、先端がフラットな木工用ドリル刃を使用します。
電動ドリルで穴開けを行う場合、下図の赤丸()で囲んだ部分がドリルの回転力により表皮が最も剥がれ易い部分です。
一般的には穴径が大きい程、ドリルの回転数を落とすようにしますが、さらにドリル刃の送り量を抑制して、食い込みによる表皮の剥がれやヒビ割れ等を起こさないよう慎重に作業を行います。
ホームセンター等の店頭に有る木工用ドリル刃は、殆どが正寸のもので、0.5mm単位の径寸法のものを入手するのは難しいかも知れません。従って、下穴径を開ける場合は、余り無理をせず、指穴位置計算表で算出した値(予想)より1mm程度小さく開けるようにします。
穴開け加工後
 
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