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指穴位置の設定
8.指穴位置の設定
前章(Chapter 7)のベースサイズの作成を経て、適正な基準ピッチに調整されたベースサイズに対しての指穴開け位置を設定します。
指穴の間隔は、作成したベースサイズの管尻~反射板間寸法で決まり、各指穴径はその内径寸法により変化します。
 指穴位置と指穴径の算出
指穴位置と指穴径の算出は、このサイトで紹介している `リコーダー運指フルート´ の指穴位置データを基にして、Windows表計算ソフト(Microsoft Excel)を利用することで行っています。
以下のエクセルワークシートに、作成したいフルートの「歌口~管尻間の距離」「歌口~反射板間の距離」「管の内径」を入力すると、そのベースサイズの予想される 歌口位置・指穴位置・指穴径・管尻穴径が表示されます。
Recorder fingering flute fingerhole position calculation chart
 Excel 指穴位置計算表を使用しない場合
パソコンが利用できない場合は、以下の表(指穴位置の全長比率と指穴径の管径比率)を用いることで各指穴位置と指穴径を算出(電卓等を使用)することができます。
管尻穴有りタイプ・指穴位置の全長比率と指穴径の管径比率
管尻穴有りタイプ
管尻穴無しタイプ・指穴位置の全長比率と指穴径の管径比率
管尻穴無しタイプ
【 指穴位置と指穴径の算出 】
1. 先ず、適正ベースサイズ寸法(mm)と、その管の平均内径寸法(mm)をピックアップしてください。
2. 指穴位置を算出するには、以下の数式に 適正ベースサイズ寸法と各指穴位置の全長比率(実数)を代入します。
指穴位置 = (適正ベースサイズ寸法 × 指穴位置の全長比率)/100
3. 指穴径を算出するには、以下の数式に 管の内径寸法(平均)と各指穴位置の管径比率(実数)を代入します。
指穴径 = (管の内径寸法 × 指穴径の管径比率)/100
4. 以下は、管尻穴有りタイプに於ける 指穴位置、及び 指穴径の算出例です。
例 : 適正ベースサイズ寸法が 420mm における第1指穴位置 = (420×15.64)/100 ≒ 65.7mm
例 : 適正ベースサイズの内径が 18mmにおける第2指穴径 = (18×49.00)/100 ≒ 8.8mm
この例(BS=420・ID=18)での各指穴位置の算出結果
指穴番号列の上段は 指穴開け位置の値(mm)   下段は指穴径の値(mm)
(指穴開け位置は管尻端面からの距離)       (指穴径は直径)
 
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