Making a Bamboo Quena
ケーナの構造
1.ケーナの構造
ケーナ(Quena)は、南米のペルー・ボリビア等が発祥とされる縦笛(気鳴管楽器)です。
自作ケーナ (Gスケール・ボリビア運指)
管の端面から息を吹き込むことで音を発生させる単純な構造の縦笛で、管の表側に6個と裏側に1個の指穴が有り、それらを直接指で塞ぐことにより音高を変化させて演奏を行います。
管尻側が細くなった竹材の端面(節)に穴を開けた形状が一般的で、もう一方の端面にU字形の切り込み(歌口)を設け、そのエッジに向かって息を吹き込むことで、管内に閉じ込められた空気が振動し、それにより音が発生します。
この時発生する音の高さは管の長さによって決まり、この場合は、歌口から管尻端までの距離(lo)がそのケーナの主音(最低音)となります。
ケーナの基本形状は、この管の表面に人間の両手の指で操作可能な数だけの穴(指穴)を開け、歌口とそれに一番近い塞がれていない穴との距離(ln)を変化させる事で奏でる音の高さを決めるようにしています。
歌口のエッジに向かって息を吹き込むと、圧力の高い音の波が管内を通り、塞がれていない指穴位置に達します。次に、それが反射して歌口まで戻って来ると今度は空気を外に出そうとする圧力が働きます。歌口は唇により塞がれている為、一瞬その部分の圧力が下がり、今度は空気を吸入しようとします。これにより唄口のエッジ付近に空気(気柱)が振動するサイクルができることで音が発生します。
指穴を開閉すると、気柱の実効長が変わり共振周波数が変化する為、音高を変えることができます。
ケーナは、ベースサイズ(長さと内径)により主音(最低音)が決まり、それを根音(最初の音)とした長音階を正確に奏でることができるように指穴の配置がデザインされています。
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