指穴開け位置の図面について
ケーナ指穴の位置が決まりましたら、下図のような指穴開け位置の図面を簡易CADソフト(*)で作成します。
* (2次元CADソフト/お薦め)← 2023.10現在のリンク確認済み →(操作マニュアル
尚、パソコンによるCAD操作が苦手な方は、手書きの図面でも構いませんが、指穴位置のクロス・ターゲットをできる限り正確にプロットします。
CAD図面作成例
この図面上の表指穴位置と裏指穴位置図面の各幅方向(この例では幅16mm程度の破線)を目安に切り取り、以下のような2種類の図面を用意してください。
表面用指穴位置図面
裏面用指穴位置図面
先ず、下図のように歌口の有る側のパイプ長手方向に幅20mm程度のマスキングテープ(紙テープ)を貼り、その上に表面用指穴位置図面を両面テープで固定します。 裏穴用指穴図面も、同じ方法でパイプの反対側面に貼り合わせて固定してください。 尚、マスキングテープの役割は、穴開け後の指穴位置図面を簡単に剥がす為のものです。
表面用指穴位置図面を貼り合わせる際には、図面の長手方向の中心線が歌口と一直線上になるようにしてください。
塩ビ製ケーナ作成時
指穴の加工は電動ドリルを使用しますが、前もって図面上のクロスターゲットに合わせて錐(きり)で正確な位置に揉み込みをし、順次ドリル径を大きくしながら該当する穴径(調律を行う前の下穴径)に仕上げます。
ボール盤による穴開け作業であれば、直接目標の穴径に仕上げることもできますが、電動ドリルの場合は穴開け位置がズレ易い為できれば細いドリルから順番に、例えばφ1.0 ~ 1.5 ~ 2.0mm ...のようにφ0.5mm刻みでドリル径を変更し穴径を仕上げます。
指穴径を大きく開けすぎるとピッチが高くなり、以後の修正ができなくなりますので、余り無理をせず下穴径は予想した穴径より、0.5 ~ 1.0mm程小さく開けるようにします。
Making a Vinyl Chloride Quena
inserted by FC2 system